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正法(しょうほう)

「しょうぼう」とも読む。
❶真理を正しくあらわした法のこと。邪法に対する語。白法[びゃくほう]、浄法妙法ともいう
釈尊滅後、仏法がどのように受容されるかについての時代区分(正法像法末法三時)のうちの一つ。仏の教えが正しく行われる時期。基(慈恩)の『大乗法苑義林章』によれば、教えそのもの(教)、それを学び修行すること(行)、覚りを開くこと(証)の三つがそなわり、成仏する衆生がいた時期をいう。『中観論疏』などでは、釈尊滅後1000年間とされる。大集経[だいじっきょう]では、始めの500年を「解脱堅固[げだつけんご]」(衆生小乗の教えを学び戒律を持って解脱を求めた時代)とし、後の500年を「禅定堅固[ぜんじょうけんご]」(衆生大乗の教えを実践して深く三昧に入り心を静めて思惟の行を行った時代)とする。▷像法/末法/三時