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『説苑』(ぜいえん)

中国・前漢の劉向[りゅうきょう]の著。劉向は3代の皇帝に仕え、諫大夫などの職に就任し、国主をたびたび諫言して国家に尽くした。妙楽大師湛然『止観輔行伝弘決』巻2には、『説苑』巻第2「臣術」の文を要約して、「(臣下とするのに、「六正」〈六つの正しい者〉と、「六邪」〈六つの邪悪な者〉があり、「六正」の)第一には、萌しがまだ現れていないのに、国家の存亡の機を見いだすことができる者を、聖臣と名づける」(通解)とある。