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うるし千ばいに蟹の足一つ(うるしせんばいにかにのあしひとつ)

信心で積んだ豊かな福徳も、少しの謗法で無に帰することの譬え。「曽谷殿御返事」に「何に法華経を信じ給うとも謗法あらば必ず地獄にをつべし、うるし(漆)千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し」(1056㌻)とある。カニの甲羅に含まれる成分が漆を駄目にするといわれている。▷謗法