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仙予国王(せんよこくおう)

釈尊が過去世に菩薩として修行していた姿の一つ。大乗経典を重んじ、その教えを誹謗したバラモン500人を殺した因縁によって、それ以後地獄に堕ちることはなかったとされる。涅槃経では、新たに王宮に来た医者が国王に、以前の医者は誤っており、その医者の作った乳薬は飲んではならないことを説き、もし乳薬を用いる者がいれば、首をはねるように進言した話が説かれている。「開目抄」(234㌻)では、『摩訶止観』『止観輔行伝弘決』からの引用によって折伏を説く文としてこの話が挙げられている。