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卞和(べんか)

中国・周代の楚[そ]の人。玉璞[ぎょくはく](玉になる原石)を厲王[れいおう]に献上したが、厲王が鑑定させたところ、ただの石というので、王を欺く者として左足を切られた。厲王没後に即位した武王にも玉璞を献上したが、再びただの石と鑑定されて右足を切られた。その後、文王が即位し、玉璞を磨かせたところ果たして宝石であり、卞和の正しさが証明された。この故事を日蓮大聖人は、御自身が正法弘通されているのにそれが受け入れられないこと、あるいはそうであっても後に真実が証明されるであろうことの譬えとして用いられている(172,953㌻など)。