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四悉檀(ししつだん)

「ししっだん」とも読む。仏の教法を4種に分けたもので、『大智度論』巻1などに説かれる。
世界悉檀[せかいしつだん]。人々が願い欲する所に応じて法を説くこと。②為人悉檀[いにんしつだん]。詳しくは各各為人悉檀といい、機根などが異なる人それぞれに応じて法を説いて教え導くこと。③対治悉檀[たいじしつだん]。貪り瞋り癡かさなどの煩悩を対治するために、それに応じた法を説くこと。④第一義悉檀[だいいちぎしつだん]。仏が覚った真理を直ちに説いて衆生を覚らせること。