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本無今有(ほんむこんぬ)

「本無くして今有り」と読み下す。「観心本尊抄」(248㌻)にある。「本無」とは、無量義経法華経迹門迹門熟益三段)では、釈尊の真実の境地(本地)である久遠実成を明かさず始成正覚の立場であるので、真実の一念三千が明かされていないこと。「今有」とは、それでも二乗作仏を明かし、一応は十界互具百界千如を明かしていること。