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熙連河(きれんが)

熙連はサンスクリットのヒラニヤの音写。熈連とも書く。熙連河は、釈尊が亡くなった地・拘尸那城(クシナガラ)を流れる跋提河[ばっだいが]の別名。ガンジス川恒河)より小さな川の例として挙げられる。涅槃経(北本)巻6の如来性品第4の3には、熙連河の砂の数ほどの仏のもとで覚りを求める心を起こした者は、悪い時代に生まれて、この経典(=涅槃経)を学び記憶し誹謗しないと説かれ、その後、仕えた仏の数が多くなるにつれて、行者の能力が向上していくことが述べられる。これは、経典を誹謗しないだけでも過去世に莫大な功徳を積んだことを示している。