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鬼弁婆羅門(きべんばらもん)

インドのバラモンの一人。『大唐西域記』巻8によると、鬼弁婆羅門は議論が巧みで世間から尊敬を受けていた。人が彼を論駁すると、帷を垂れてその中から答えていたが、馬鳴菩薩は、婆羅門鬼神や妖怪の力を借りて議論していることを見破り、彼を責め立てながら、隙を見て帷を開くと、婆羅門が妖怪にものを尋ねているところであったという。