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鳩化して鷹と為り雀変じて蛤と為る(はとけしてたかとなりすずめへんじてはまぐりとなる)

「立正安国論」(31㌻)にある。『礼記』などによれば、古来中国で、中秋(旧暦8月)になるとハトが変じてタカになり、晩秋(同9月)にはスズメが海に入ってハマグリとなるとされた。時に応じて、物が非常に変化することの譬え。「安国論」では主人の言葉として、仏法の正邪に迷っていた客が法然源空)が謗法であることを理解して心を改めたことの譬えとして用いられている。