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一念に億劫の辛労を尽くす(いちねんにおくごうのしんろうをつくす)

信心の一念に計り知れない辛苦を尽くすこと。億劫という長遠な時間にわたる辛労を一瞬に凝縮したような、精魂を傾けた仏道修行のなかに、仏の智慧と生命力がわき上がってくる。「御義口伝」には「一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり」(790㌻)と仰せである。