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六派哲学(ろっぱてつがく)

古代インドのバラモン哲学の代表的な六つの学派をいう。二つずつの姉妹学派3対からなる。サーンキヤ(数論)・ヨーガ、ニヤーヤ(正理)・ヴァイシェーシカ(勝論)、ミーマーンサー・ヴェーダーンタの6学派3対である。
①サーンキヤは精神と物質の二元論を立て、無神論を主張した。②ヨーガ学派はサーンキヤの主張と大差はないが、最高神の存在を認め、ヨーガによる精神統一を説いた。③ニヤーヤ学派は推理・論証を研究した。④ヴァイシェーシカ学派は自然哲学で、実体・性質・運動・普遍・特殊・内属の六つの原理を立てて、現象を分析し位置づけた。⑤ミーマーンサー学派はヴェーダに説かれる祭祀規定の実行について、その方法と意義を研究した。⑥ヴェーダーンタ学派はヴェーダの終結部であるウパニシャッドに説かれる奥義を研究した。▷バラモン教