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従藍而青(じゅうらんにしょう)

『摩訶止観』巻1上にある言葉で、「藍[あい]よりして而[しか]も青し」と読み下す。中国の思想家・荀子[じゅんし]の「青はこれを藍より取りて、しかも藍より青し」を踏まえた言葉。藍はタデ科の植物で青色の染料として用いられるが、その葉をしぼった染色液は、鮮明な青色ではない。ところが、何度も重ねて染めることによって、色が濃く鮮やかになる。日蓮大聖人は、①修行を重ねて信心をより堅固にし福徳を現していく譬え(1221,1505㌻)②後継者の成長の意味(1554~1555㌻)として用いられている。