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有羞の僧(うしゅうのそう)

恥を知る心をもつ僧のこと。羞は恥の意。日蓮大聖人は「曽谷殿御返事」で僧のあり方について、「但正直にして少欲知足たらん僧こそ真実の僧なるべけれ」(1056㌻)と仰せになり、『法華文句』巻1上の「(観の解とは、初めて中観を学び、相似の観に入れども)既に未だ真を発せざれば、第一義天に慚じ、諸の聖人に愧ず。即ち是れ有羞僧なり。観慧は若し発せば、即ち真実僧なり」との文を引かれている。