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二種の勝法(にしゅのしょうぼう)

法然源空)の『選択集』にある語で、聖道門[しょうどうもん]と浄土門をさす。「勝法」とは、仏の勝れた教えのこと。同書に「そもそも、速やかに生死の苦しみを離れようとするなら、二種の勝法の中で、ひとまず聖道門を置いておいて、浄土門を選んでその一員となれ。浄土門の一員になりたいなら、正行・雑行の二つの行の中で、ひとまず種々の雑行を抛って、正行を選んでそれに帰依するのでなければならない」(趣意)とある。▷『選択集』/聖道門/浄土門