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十二入(じゅうににゅう)

六根(眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根)と六境(色境・声境・香境・味境・触境・法境)を合わせたもの。このうち六根は、対象を感知する機能またその器官で、この六根六境(対象)に触れることによって六識(眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識)を生じ、ものごとを認知すると説かれる。『摩訶止観』では、「陰界入境」として、十二入を、五陰(色・受・想・行・識)や十八界六根六境六識を合わせたもので、界は構成要素の意味)と並べて挙げ、人々が自身に即して心身(色心)一体不可分の生命を身近に観察できる対象としている。五陰十二入十八界のどの一つを対象としても、十界がそなわっていることを観じ取ることができ、凡夫の生命の一界ごとに十界がそなわっていること(十界互具)を覚知できることを示している。