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四大(しだい)

古代インドの思想で万物を構成する4種の元素。地大・水大・火大・風大をいう。大とはサンスクリットのマハーブータの訳で、元素の意。俱舎・成実・唯識の諸論で説かれている。①地大は堅(固さ)を自性(自然にそなわる特性)とし、持(ものを保持する)を作用とする。②水大は湿を自性とし、摂(ものを摂[おさ]め集める)を作用とする。③火大は煖(熱さ)を自性とし、熟(ものを成熟させる)を作用とする。④風大は動(動き)を自性とし、長(ものを成長させる)を作用とする。