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因中有果(いんちゅううか)

『摩訶止観』では、数論学派(サーンキヤ学派)の迦毘羅[かびら](カピラ)による教えとされる。原因の中にすでに結果の性がそなわっているという説。例えば、砂を搾っても油は出てこないが、麻の実を圧縮すれば油が出てくるように、もし因の中に初めから果の性がないなら、ついに果を生ずることがないという。ただし、そこから運命決定論に陥っている。▷迦毘羅/因果