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大天(だいてん)

サンスクリットのマハーデーヴァの訳。釈尊滅後200年(一説に100年)ごろの僧。彼が阿羅漢にも煩悩が起こるなどといった阿羅漢を低く見る説(五事)を唱えたことで、激しい論争が起こり、それにより仏教教団が大きく二つに分裂したと伝えられる。ただし仏教教団の大分裂(根本分裂)は、一説によると、律に関わる見解の相違が起こったことを機にヴァイシャーリーで行われたと伝えられる、第2結集の頃に起こったと考えられている。