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始坐仏樹(しざぶつじゅ)

「初めに菩提樹のもとに座って」との意。『摩訶止観』巻1上などでは「始坐仏樹・力降魔[ごうま](始め仏樹に坐し力めて魔を降す)」を浄名経の文として引いており、日蓮大聖人はこれらに依ったものと思われる(213㌻)。原典の維摩詰所説経(鳩摩羅什訳)、仏説維摩詰経(支謙訳)ではいずれも「始在仏樹・力降魔」となっている。▷降魔