犯した罪悪を告白し悔い改めること。一般には「ざんげ」と読む。
【仏教の懺悔】懺とはサンスクリットのクシャマの音写である懺摩の略。犯した罪を告白し許しを請うこと。悔とは懺摩の意訳。懺悔はサンスクリットと漢語を合成した語である。原始仏教では、比丘が仏や長老格の比丘に告白し、裁きを受けた。また懺悔は経典の各所でその儀則や功徳が説かれ、儀礼として中国・日本で定着した。日蓮大聖人は「可延定業書」で当時病床にあった富木尼御前に「業に二あり一には定業二には不定業、定業すら能く能く懺悔すれば必ず消滅す何に況や不定業をや」(985㌻)と仰せになり、定業(報いの内容や現れる時期が定まっている業)であっても妙法の力で転換し悪業を消滅させることができ、寿命を延ばすことができると励まされている。