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有漏の引業(うろのいんごう)

漏とは煩悩のことで、有漏はまだ煩悩が残っている状態をいう。引業とは次に生まれた時にどの境涯になるかを決定する行い。「開目抄」には「又梵天王となる事・有漏の引業の上に慈悲を加えて生ずべし」(233㌻)とあり、梵天の王として生まれるには、まだ煩悩が残っている段階の禅定まで達することを必要条件として、その上に慈悲の行いが加わることで可能となると述べられている。▷有漏/引業