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起請(きしょう)

神仏に誓いを立てて所願の成就を請い、背けば罰を受ける覚悟をすること。またその旨を記した文書をさす。「御成敗式目[ごせいばいしきもく]」の末尾には、誤った考えから法に背いた場合、「梵天帝釈四大天王、惣じて日本国中六十余州の大小神祇、別して伊豆箱根両所権現、三島大明神、八幡大菩薩、天満大自在天神、部類眷属」からの罰を受ける旨を記した起請文が付され、北条泰時[ほうじょうやすとき]ら式目の制定者たちが署名をしている。また同式目起請文には「凡そ評定の間、理非に於ては親疎あるべからず。好悪あるべからず」などと、個人的な感情にとらわれず、道理を重んじなければならないことが記されている。