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那羅延天(ならえんてん)

那羅延はサンスクリットのナーラーヤナの音写。インドで崇拝されていた神。金剛力士ともいう。『大日経疏』には、毘紐天(ヴィシュヌ神)の別名で、仏の分身であり、迦楼羅(ガルダ)鳥に乗って空をいくとある。『慧琳音義』には、大力で、この神を供養する者は多くの力を得るとあり、『大毘婆沙論』にも同様の大力が示されている。