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楽法梵志(ぎょうぼうぼんじ)

釈尊の過去世の姿の一つ。『大智度論』巻49に登場する。これを踏まえ「日妙聖人御書」(1213~1214㌻)によると、楽法梵志が、渇して水を求めるように仏法の教えを求めていた時に、バラモンに出会う。バラモンは、あなたの皮を紙とし、骨を筆として、血を出して書くのであれば、法を教えようと説く。楽法梵志は、言われるままに、わが身を捧げて、法を聞く準備を整えた。ところが、忽然とバラモンは消えてしまう。天を仰ぎ地に伏す楽法梵志。そこへ、仏陀が現れ、求道の心に応えて法門を教える。それを聞いて、楽法梵志は仏に成ることができたという。