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観念法門経(かんねんほうもんきょう)

「報恩抄」(318㌻)にあるが典拠未詳。同抄では、中国浄土教善導が自分の著作を経と詐称したものと糾弾されている。その理由を日寛上人は『報恩文段』で、善導が自分の著作を、阿弥陀仏から授けられた教えを記したものとしたからだとしている(文段集408㌻)。なお、善導『観無量寿経疏』の末尾でも「この注釈書を書写しようとする者は、経を書写するのとまったく同様に書写せよ」(通解、318㌻でも引用)と述べている。▷善導