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薬師経(やくしきょう)
漢訳には4種が現存する。通常、①
中国・唐の
玄奘が訳した薬師琉璃光
如来本願功徳経[やくしるりこうにょらいほんがんくどくきょう]1巻をさし、
日蓮大聖人もこれを用いられている。ほかに②東晋の帛尸梨蜜多羅[はくしりみったら]訳とされる
灌頂抜除過罪
生死得度経[かんじょうばつじょかざいしょうじとくどきょう]1巻③隋の達摩笈多[だるまぎゅうた]訳の
薬師如来本願経[やくしにょらいほんがんぎょう]1巻④唐の義浄[ぎじょう]訳の薬師琉璃光
七仏本願功徳経[やくしるりこうしちぶつほんがんくどくきょう]2巻がある。仏が
文殊菩薩に対して
薬師如来の
功徳を説く。
薬師如来に
供養すれば
七難を逃れ、国が安穏になることを説いている。その内容から、日本では護国経典として尊重された。