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正嘉の大地震(しょうかのおおじしん)
正嘉元年(1257年)8月23日戌亥[いぬい]の刻、すなわち午後9時ごろ鎌倉地方を襲った大地震のこと。この時の惨状が
「立正安国論」を著される契機となった(「安国論奥書」「安国論御勘由来」、33㌻)。鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡[あずまかがみ]』には、当時の様子が次のように記されている。「廿[にじゅう]三日乙巳[きのとみ]。晴。戌尅[いぬいのこく]に大いに地震う。音有り。神社仏閣一宇として全きは無し。山岳頽崩し、人屋顛倒し、築地皆悉く破損す。所々地裂け、水涌き出で、中下馬橋[なかのげばばし]の辺は地裂け破れ、其の中より火炎燃え出ず。色青し云云」