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五濁(ごじょく)

生命の濁りや劣化の様相を5種に分類したもの。法華経方便品第2に説かれる(法華経124㌻)。劫濁[こうじょく]・煩悩濁衆生濁見濁[けんじょく]・命濁[みょうじょく]の五つ。①劫濁とは、時代の濁り。環境・社会に不幸・苦悩の現象が重なり起こる。②煩悩濁とは、五鈍使(貪・瞋・癡・慢・疑)の煩悩に支配されること。③衆生濁とは、個々の衆生の濁り。④見濁とは、思想の濁り。五利使(身見・辺見・邪見・見取見・戒禁取見)をいう。⑤命濁とは、寿命が短くなること。