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恒河(ごうが)
サンスクリットのガンガーの音写。
ガンジス川のこと。ヒマラヤ山脈から流れでて、インド北部に広大なガンジス平野をつくりつつ東南に流れ、ベンガル湾に注ぐ大河。全長約2500キロメートル、流域面積約158万平方キロメートルで、その流域は地味肥沃、交通に便利であるため、古来、都市が発達し、インド文化の中心となった。
釈尊の時代には16の大国があり、コーサラ、マガダなどの王国が栄えたと記録されている。神聖な河とされ、ヒンズー教徒はこれを河川神として崇め、ガンジスで水浴するとすべての罪が免れると信じており、
「開目抄」にある「或は冬寒に一日に三度・
恒河に浴し」(187㌻)の風習は、今日でもなお行われている。また死者を河辺で荼毘に付し、骨を粉にして河に投入し、上天を祈るという。▷
恒河沙/
十六大国