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三墳(さんぷん)

三皇の書といわれる。三皇とは古代中国の伝説上の理想的な王たちで、諸説あるが、伏羲・神農黄帝の3人とされる。妙楽大師湛然『法華玄義釈籤』では、『法華玄義』の「世間正法」について注釈する中で、その言葉は人界天界を出ることはないとする。そして、『玄義』で「周や孔の経や籍」というのは、「周公が『礼(記)』を制定し、孔子が『詩(経)』を刪定した。『経』というのは、五経、七経、九経などである。『籍』とは、墳籍こと三墳である。三墳とは、三皇の書である。『典』とは、五典は、五帝の書である。古の人の書簡である。故に、画いた(文字の)像は、籍や篇などの字が皆、竹の部首である」(通解)と注釈している。