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『大乗起信論』(だいじょうきしんろん)

『起信論』と略す。馬鳴(アシュヴァゴーシャ)著と伝えられるが諸説ある。5~6世紀ごろの成立とされる。漢訳には中国・梁の真諦訳1巻と唐の実叉難陀[じっしゃなんだ]訳2巻の二つがあるが、真諦訳が広く流布した。大乗への信心を起こさせることを目的として、すべての衆生如来となる可能性がそなわっているとする如来蔵思想の立場から大乗仏教の教理と実践を要約した論書。