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難陀(なんだ)

サンスクリットのナンダの音写。
唯識学派の論師世親(ヴァスバンドゥ)の『唯識三十論頌』『瑜伽師地論』などを解釈した。
❷父は浄飯王[じょうぼんのう]、母は摩訶波闍波提比丘尼[まかはじゃはだいびくに]で、釈尊の異母弟にあたる。仏本行集経巻56によれば、難陀出家した後も愛する妻・孫陀利[そんだり]を忘れられず、釈尊からたびたび教戒を受け、ついに阿羅漢果を得た。後に諸根を調伏すること(本能を統制すること)第一と言われた。
❸八大竜王の一つ、難陀竜王のこと。跋難陀竜王[ばっなんだりゅうおう]と兄弟であり、ともに法華経序品第1に法華経会座に出席したことが記されている(法華経73㌻)。