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〓(牛に句)留外道(くるげどう)

古代インドの六派哲学の一つ勝論(ヴァイシェーシカ)学派のこと。中国・唐の智周の『成唯識論演秘』などでは、数論(サーンキヤ)外道六派哲学の一つ)が石に変じたが、陳那(ディグナーガ)の説を石に書いたところ砕けてしまったという。しかし、同じく唐の神清[しんしょう]の『北山録』に慧宝[えほう]がつけた注では、勝論外道が変じた石が陳那の批判によって砕けたとしている。日蓮大聖人「報恩抄」(311㌻)で、後者の説を採用されたと思われる。