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不祥(ふしょう)

不運・災難の意。「寂日房御書」に「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり、法華経の行者といはれぬる事はや不祥なりまぬかれがたき身なり」(903㌻)とある。ここでは日蓮大聖人の門下となり、法華経のゆえに難を受けることを、一般の心情からすれば不運・災難であるとされている。しかし、仏法の上から宿縁の深さを考えれば、地涌の菩薩として大聖人と共に妙法弘通していくべき、避けて通ることのできない深い使命ある身であると仰せになっている。