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乞眼の婆羅門(こつげんのばらもん)

『大智度論』巻12に記されている、舎利弗に眼を乞うたバラモンのこと。舎利弗が昔、60劫もの間、菩薩道を修し布施行をしていた時、バラモンがやってきて舎利弗に眼を布施することを求めたので、舎利弗は自らの眼を与えたが、バラモンはその眼の臭いを嫌って唾を吐きかけ、地に捨てたうえ足で踏みつけた。これを見た舎利弗は、この輩はとても救い難い、自分さえ生死を脱すればよいと菩薩道を退転し、小乗の考えに堕してしまったという。▷舎利弗