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冥益(みょうやく)

目には見えないが、知らないうちに得ている利益冥利も同じ意。顕益に対する語。冥とは、明らかでないさま、溶け込んで目に見えないさま、奥深く遠いさまをいう。益とは利益のこと。「教行証御書」に「正像に益を得し人人は顕益なるべし在世結縁の熟せる故に、今末法には初めて下種冥益なるべし」(1277㌻)と説かれている。下種益は、衆生の心田に成仏の種子を下ろす利益であるから冥益となる。▷顕益/下種