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十法成乗の観法(じっぽうじょうじょうのかんぽう)

観法」は「かんぼう」とも読む。天台大師智顗『摩訶止観』で説いた瞑想法のこと。十境十乗の観法とも。『摩訶止観』では、止観(心を静める止と、真理を思索する観)の対象として①陰界入②煩悩③病患④業相⑤魔事⑥禅定⑦諸見⑧増上慢二乗⑩菩薩の十境を立て、それぞれに対して①観不可思議境②起慈悲心③巧安止観④破法遍⑤識通塞⑥修道品⑦対治助開⑧知次位⑨能安忍⑩無法愛という10種の観法(十乗観法)を立てている。