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如来の使(にょらいのつかい)
如来より遣わされた者。仏の使者。仏の代理として仏のように振る舞う者のこと。
法華経法師品第10に「若し是の
善男子・善女人、我滅度して後、能く竊かに一人の為にも、
法華経の乃至一句を説かば、当に知るべし、是の人は則ち
如来の使にして、
如来に遣わされて、
如来の事を行ず」(
法華経357㌻)とある。すなわち、
釈尊滅後に密かに一人のためにも
法華経を一句でも説く人は、
如来の使者として
如来に派遣され、
如来の仕事を行ずると説かれている。
日蓮大聖人はこの文を引かれ、「八巻・一巻・一品・一偈の人乃至
題目を唱うる人・
如来の使なり、始中終すてずして大難を・とをす人・
如来の使なり。/日蓮が心は全く
如来の使にはあらず
凡夫なる故なり、但し三類の大怨敵にあだまれて二度の流難に値へば
如来の御使に似たり、心は
三毒ふかく一身
凡夫にて候へども口に
南無妙法蓮華経と申せば
如来の使に似たり」(1181~1182㌻)と仰せである。