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広開近顕遠(こうかいごんけんのん)

「広く近を開いて遠を顕す」と読む。広く始成正覚の立場を開いて、釈尊久遠成道を明かしたこと。法華経如来寿量品第16で「一切世間の天・人、及び阿修羅は、皆今の釈迦牟尼仏は釈氏の宮を出でて、伽耶城を去ること遠からず、道場に坐して、阿耨多羅三藐三菩提を得たまえりと謂えり。/然るに善男子よ。我は実に成仏してより已来、無量無辺百千万億那由他劫なり」(法華経477~478㌻)と説かれたことをさす。▷略開近顕遠