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捨閉閣抛(しゃへいかくほう)

「捨てよ、閉じよ、閣[さしお]け、抛[なげう]て」を意味する。日本浄土宗の開祖・法然源空)が著した『選択集』の趣意。同書の中に「弥いよ須く雑を捨て専を修すべし」「随自の後には還て定散の門を閉づ」「且く聖道門を閣いて選んで浄土門に入れ」「且く諸の雑行を抛て選んで応に正行に帰すべし」などとあり、これらから捨・閉・閣・抛の4字を選び、法然の主張が浄土宗以外のすべての仏教を否定するものであることを示した語。具体的な内容は「立正安国論」(22~23㌻)で引用されている。▷『選択集』/法然