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方便現涅槃(ほうべんげんねはん)

衆生に仏と法を求める心を起こさせるため、仏が方便として入滅を現ずること。法華経如来寿量品第16では、涅槃に入ることが近づいた釈尊が、久遠以来、娑婆世界常住していることを明かし、入滅して涅槃に入りこの世からいなくなるように見えるのは、衆生を導くための方便であることが明かされる(法華経489㌻)。そして、常住釈尊は、「一心欲見仏・不自惜身命」の信心と実践によって感見することができると説かれている。