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無垢論師(むくろんじ)

無垢は、サンスクリットのヴィマラミトラを漢訳した無垢友[むくう]の略。5,6世紀ごろのインドの論師。部派の説一切有部に属した。世親(ヴァスバンドゥ)の『俱舎論』に論破された衆賢[しゅげん]の教義を再興し、大乗の名を絶やして世親の名声を滅ぼそうと誓いを立てた。しかし道半ばで狂乱し、舌が五つに裂け、熱血を流して後悔しながら無間地獄に堕ちたという。