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爾前の円(にぜんのえん)

法華経より前に説かれた諸経にも、部分的に円教(真実の完全な教え)にあたる教えが説かれており、これを「爾前の円」と呼ぶ。これに対して、法華経は純粋な円教純円)とされる。日寛上人は『開目抄愚記』で、爾前の円といえども、法華経相待妙と比較した時は悪であり、たとえ法華経相待妙と同じだと容認したとしても、法華経絶待妙には到底、及ばないと解釈している(文段集199㌻)。▷爾前経/円教