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能安(のうあん)

詳細は不明。御書全集編纂以降に発見された御真筆の断簡「論談敵対御書」には次のように記されている。「(前欠)論談敵対の時、二口三口に及ばず、一言二言をもって退屈せしめ了わんぬ。いわゆる、善覚寺の道阿弥陀仏、長安寺の能安等これなり。その後はただ悪口を加え、無知の道俗を相語らい、留難を作さしむ。あるいは国々の地頭等を語らい、あるいは事を権門に寄せ、あるいは昼夜に私宅を打ち、あるいは杖木を加え、あるいは刀杖に及び、あるいは貴人に向かって云う『謗法の者』『邪見の者』『悪口の者』『犯禁の者』等の狂言、その数を知らず。終に去年五月十二日戌時、念仏者ならびに塗師・□(=判読不能)師・雑人等(後欠)」