リンク表示:

説己心中所行法門(せつこしんちゅうしょぎょうほうもん)

己心の中に行ずる所の法門を説く」と読み下す。章安大師灌頂『摩訶止観』の序に記した言葉。天台大師智顗止観は、天台が自分自身の心の中で行じた法門を説いているということ。妙楽大師湛然はこの文を引きながら、『摩訶止観』巻5の正修止観章で初めて説かれる一念三千が最高・究極の教え(終窮究竟の極説)であるゆえに、章安は「説己心中所行法門」と記したとしている。「観心本尊抄」(239㌻)で引用されている。▷『摩訶止観』/一念三千