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転識り難し(うたたしりがたし)

「ますます識別しがたい」との意。妙薬大師湛然『法華文句記』巻8で僭聖増上慢について述べた言葉。三類の強敵のうち、第1の俗衆よりも第2の道門、道門よりも第3の僭聖とますます悪が識別しがたくなること。僭聖増上慢は、聖人ぶって人々の尊敬を集めているので、その悪が最も見分けにくいということ。▷三類の強敵