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閻浮提(えんぶだい)

閻浮、南閻浮提とも。閻浮提はサンスクリットのジャンブードゥヴィーパの音写。閻浮(ジャンブー)という名の樹がある洲(ドゥヴィーパ、島)を意味する。贍部[せんぶ]ともいう。古代インドの世界観では、世界の中心にあるとされる須弥山の東に弗婆提[ほつばだい]、西に瞿耶尼[くやに]、南に閻浮提、北に鬱単越[うったんのつ]の四大洲があるとされ、「一閻浮提」で南の閻浮提の全体をいう。人間が住み、仏法が広まるべきところの全体とされた。もとはインドの地を想定していたものだったが、やがて私たちが住む世界全体をさすようになった。▷須弥山/四大洲/九山八海