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雷門の鼓(らいもんのつづみ)

中国の洛陽の都から遠く離れた会稽城[かいけいじょう](現在の杭州)という都市の雷門にあった巨大な太鼓のこと。この太鼓を叩くと、遠く洛陽まで瞬時に太鼓の音が聞こえたとされた。「千日尼御前御返事(雷門鼓御書)」(1316㌻)では、これを譬えとして用いられ、佐渡在住の門下・千日尼を激励されている。すなわち、千日尼が夫の阿仏房を身延の日蓮大聖人のもとに送り出して真心の御供養をお届けしてきた、師匠を求めるその心は、距離を超えて伝わっていると仰せである。