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『蘇悉地経疏』(そしっじきょうしょ)

『蘇悉地羯羅経略疏[そしっじからきょうりゃくしょ]』の略。円仁慈覚)の著作。斉衡2年(855年)成立。7巻。善無畏訳の蘇悉地経3巻の注釈書。円仁は、蘇悉地経大日経金剛頂経を統合する経典と位置づけ、大日経金剛頂経が一体であること(両部不二)を主張する真言宗に対して、蘇悉地経を加えた三経の一致を説くところに天台密教台密)の特色があるとした。